報告者 浅子雄一郎 七沢智樹

報告日 2019/03/04

概要

Mind Processor ProgramにおけるVRテクノロジーの研究開発にあたり2019年2月14日と22日の両日に渡って、弊社施設にて社内向けのVRテクノロジー体験会が行われた。

本稿では、前回のレポートから引き続き、Mind Processor Programの内容を概観するとともに、両日の体験会の内容及び体験者から得たアンケートの解析結果について、MPP3~MPP5を中心に報告する。

目次

  1. MPP3- 心/精神の最適化と魂の鎮魂(家族存在肯定)
  2. MPP4- 社会性、霊性、つながりの自覚(社会存在肯定・社会存在不確定性)
  3. MPP5- 宇宙全体との一体感/一如(宇宙存在肯定)

1. MPP3- 心/精神の最適化と魂の鎮魂(家族存在肯定)

「他者」が集まると、集団家族を形成する。MPP3においては、それまで自己と他者という二つの視点だけであったものが、自己と他者ともに共通する「三人称視点」を設定し、この三人称視点を共有しながら、集団で一つの目標を達成する。その集団としての姿は、まさに家族であり、あるいは仕事におけるチームそのものといえる。

また、このMPP3の階層になって初めて、「自我」「私」という存在への客観視が生まれる。つまり、「三人称視点」という客観的視点である。この客観的な視座によって、ワクワクしたり、楽しいといった様々な情緒や情動による精神(心)の躍動というものが起きる(が生まれる)。また、日本語は6,000〜8,000語あると言われる情緒語を有する世界でも希有な言語であるが、この日本語に象徴されるように、日本人は昔から自然や、そういった精神(心)の機微な動きや躍動を客観視し、「情緒」というものを紡ぎ育んできた。

そういった客観的な視点の獲得という根源的な体験により、心、精神の最適化と魂の鎮魂、情緒の安定化をはかるのが、このMPP3のテクノロジーである。

具体的には、体験者たちの中央に置いてある360視点中継カメラの映像を、体験者それぞれがVRヘッドセットを通して見る。この共有している同じ視点とは、チームとして誰かと動くときの、チームのリーダーの視点といえる。会社であれば社長の視点であり、スポーツであれば監督の視点である。その共有された視点で、同じ目的に向かって、一つのことをチーム全体を動かして集団で成し遂げるアクティビティとなる。タイムラグがあるため、体験者同士でコミュニケーションを取りながら協力して一つのことを成す必要があるが、それによって、心が通じ合うことが起こる。

また、共通の視点を見てアクティビティをおこなうため、自己と他者、もしくは集団の間に「共通の視点がある」という確信を持つことができる。これによって、コミュニケーションにおける重要な客観的視点を獲得することができる。この客観的視点とは、ティール組織でいうところの「崇高なビジョン」にあたるといえるだろう。

MPP3のアクティビティでは、VRの映像をたよりに全員で手をつないで一つの輪になる試み、また背中合わせで輪になったり、その状態で特定の二人の間をくぐるアクティビティ、そして下図のように、移動する中継カメラの映像を俯瞰的に見ながら、全員で汽車のように連結していくことを試みるアクティビティなどをおこなった。

このテクノロジーの体験者からは、「チームで物事を行うにあたって非常に良い訓練になる」といった回答が目立った。

集団で自己の視点を離れたコミュニケーションスキルを短時間で習得できるのが興味深かった。企業研修で即使えるアクティビティだと思う。

いかに普段から目ばかりに頼っているかを再認識しました。

・動作をしている自分を他から見るという視点がよかった。

チーム体制の仕事を円滑にこなすためのヒントが隠されていると思います。

・今回のワークは、自分が正しいという思い込みを外すためのトレーニングにも使えると思いました。

・カメラから全体の位置、自分自身の位置、それぞれの視点を客観視しないと、全く行動ができないことを実感しました。

プロセスを楽しみながら、何かを習得していくときの研修や教育プログラムに、本当に適していると思う。

このように、全体で一つのアクティビティを俯瞰する視点を共有していたからか、このプログラム自体を客観的な視点で評価するコメントが目立った。

また、このMPP3のアクティビティを終えたあとの個人的な所感としては、集団、または個人として、体験前よりもオープンマインドになっていることに気が付いた。そのようにして、MPP3が情緒プロセッサーの最適化を目的にしたものであることを体感的に了解したわけであるが、心を開くには、通常その心を開く対象への信頼というものが必要になるだろう。他者への100%の信頼を必要とするMPP2、そして、その他者と共有している視点が存在することへの確信という、自己と他者の関係性におけるこれらの「信頼」と「確信」を経ることで、マインド(心)は最適化され、オープンマインドという全体性へと開いていくのだろうかと推察した。

いずれにしても、このように心身ともにより繊細なものにオープンになってきたところで目に見えないものを体感するのが、次なるMPP4である。

2. MPP4- 社会性、霊性、つながりの自覚(社会存在肯定・社会存在不確定性)

MPP3の最適化によって、信頼関係俯瞰した視点に支えられた素晴らしいチーム力を手に入れた集団は、さらに外側へと進化する。

その外側としての外界には、ありとあらゆる人や集団、社会、企業、自然環境、民族、そして様々なエネルギーがあり、望むと望まざるとに関わらず、人は各々が属している集団によって、例外なく何らかのエネルギーの影響を多分に受けている。この事実の下に人は生きているという前提が存在する以上、そういった外界の情報やエネルギーに対して、繊細に捉えていく必要があるのだ。

MPP4は、五階層思考における第四階層に対応し、社会倫理にあたる。はたらきとしては、「結合」である。神道の概念でいえば、霊のはたらき、いわゆる産霊のはたらきと符合する。すなわち、このはたらきを最適化することによって、社会的な様々な活動が最適化される。

Mind Processor Programでいえば、自己を客観視し、自己という存在を確定した上で、その自己存在が社会(不特定多数の他者)に接する、または他の概念に接するときのプロセッサーが、MPP4ということになる。ここで接する対象となる社会とは、見えない他者の集まりによって形成される、まさに不確定性の海である。

たとえば隣の家にいる人が今何をしているか分からないように、そもそも他者というものは、常に不確定性の海の中にいる。その見えない他者が集まった集団としての社会というものもまた、目に見えないモラルというエネルギー、そして一定の規律を持っている。それを掴むと社会性があるという評価になるのであるが、そういったモラルや観念、組織を動かしているものというのは、エネルギーと二つで一つである。

たとえば、その土地のエネルギーというのがあり、人はその土地や国のエネルギー通りの思考をする。その考え方というのは、その社会が持っているモラルによって生み出されているのである。

つまり、ティール組織というものの考え方が出来たときというのは、ティール組織のエネルギー場ができているからであるといえるだろう。逆に、ティール組織のエネルギー場がなければ、ティール組織は実現しないのである。

MPP4では、そのようなエネルギーを繊細にとらえる目的で、弊社製品のロゴストロンNigiが発するさまざまな周波数やエネルギーの違いをモデル別に体感する。このように、「未来から来たツール」ともいわれるロゴストロンのエネルギーを繊細にとらえることで、意識が変わるだけでなく、このエネルギーに慣れていくことで、ティール組織のような組織も作れるようになるのだ。これが、ロゴストロンを企業に導入することを薦めている理由である。

このアクティビティにおいて、Nigiのモデルの体感の違いを感じられたという体験者は、回答者のほぼ全員にのぼった。

・特にNigi-Damaのエネルギーの強さと天幣手主神の細やかなエネルギーの差が印象的であった。

・何がどう違うのかはわからないけど、違うのがわかった。

・最初はNigiを当てられるか半信半疑でしたが、自分を含めて1発で当てられたので驚きました。体感はそれぞれ微妙な違いでしたが、「違う」ということはわかり、他の人の感じ方と自分の体感もそれぞれ違うことがわかりました。

このような繊細なエネルギーを感じ取るには、これまでのMPP0~MPP3における、「記憶の最適化」「脳や身体の神経回路の最適化」「他者との関係の最適化」「客観的視点」「100%の信頼と確信」・・そのどれもが必要な要素であることがわかる。

3. MPP5- 宇宙全体との一体感/一如(宇宙存在肯定)

MPP5では、宇宙全体との一体感を体感する。

宇宙全体との一体感とは、この宇宙が「次元宇宙コンピュータ」であることを感覚として体感することであるといえる。内面の情報と外面の情報が完全にシンクロするということが理解されてくる段階である。

私たちは、目の前の宇宙を常に創造し続けている。したがって、Aさんが創造している宇宙と、Bさんが創造している宇宙は、違う宇宙ということになる。ところが、同時にタイミングが合って、違う宇宙が繋がるということが起こる。

それが、ゾーン体験やシンクロニシティと呼ばれる現象の一つの例である。したがって、このような「次元宇宙コンピュータ」をベースにして動いていくと、全てがシンクロニシティとなり、時空間に関係なく物事が進んでいくことになる。それは、この4次元時空を超えた体験である。

このような体験を通して「次元宇宙コンピュータ」という実相が感覚的に掴めるようになるにつれて、目の前に起きる現象が自分のこととして、事実ベースで自然と感じられるようになるだろう。それによって、例えば何かの問題が起きたとき、その問題の解決方法が(自分事として)つぶさに見えるわけである。

問題の発生とともにソリューションを自ずと見出すこの感覚は、ハイパフォーマンスを支える。

また、MPP4で見た様々なパターンのエネルギーとして、たとえば人間が法を生むことで法のエネルギーが生まれるという社会構造があるとき、その構造とは、法という論理的なものとエネルギーという感覚的なものとに、見事に構造的に分かれているのが見えてくるだろう。それらを全て俯瞰した視点に立つのが、MPP5である。

この「全てを俯瞰した視点」とは、何をもたらすだろうか。

このような視点によって思考が抽象度を増すとき、いわゆる人間社会からは外れた視点になるだろう。

その視点においては、今まであった肉体的なことや、感情のこと、家族との信頼関係、社会での地位など、一切を捨てた視点に立つことを要請される。否、一切を捨てた視点に立たなければ、すべてを俯瞰した視点を持つことはできない。Mind Processor Programの一連のアクティビティを通して、自己、他者、家族、社会という階層ごとに最適化する中でそれぞれの階層への客観視が起こることは、その捨て去る対象をはっきりさせる、あるいはそれらを俯瞰することに大きく寄与するであろう。

しかし、一切を捨てた視点(俯瞰すること)とは、社会システムの中で道徳などを全部無視するということではなく、そういった諸々のエネルギーを超えたことろから、自在に選択するようになること。

すなわち、自在性の獲得である。

この自在性の獲得において、一切のものから完全に離れた視点に立つためには、その必然として時空から離れていく必要がある。

人は通常、立体的な空間に時間軸をプラスした、この4次元時空に身を置いて生きている(と信じて生活している)わけであるが、自在性の獲得とは即ち、MPP4で概観した4次元時空を構成するエネルギーの元となる「重力」を、自在に消したり発生させたりすることを意味する。それによって、4次元時空から自在に離れることができるのである。この重力のトレーニングを、MPP5では行う。

この宇宙の基本的な次元展開である0次元から5次元までの展開を五階層として捉え、その五階層全体を一つのプロセッサーとしてとらえた弊社の研究アプローチの基本概念の一つである「五階層プロセッサー」(詳細別途)においても、誕生点=創造点であることを明らかにしているが、宇宙にたった一つの点としての誕生の体験と、宇宙と一体になることで掴む自在性という創造点は、「宇宙」という重力から解き放たれたキーワードとしても符合していることが見えてくるだろう。

MPP5のアクティビティとしては、皇太子が天皇になる際に行った修行である「御簾内の行」を祝殿で再現したVR映像を体験する。

祝殿中央の御簾の内側から、この御簾を隔てて周囲から奏上される祓詞を身に受ける体験をした体験者からは、「浄化されている感じがした」「祓詞を受けて気血水が巡る感覚がありました」といった感想が見られた。

普段は体験することができない簾内の行をVRで体験した者の「VRの無限の可能性を感じました」という感想は、Mind Processor Programで提供される一連のテクノロジーの存在意義を象徴している。

すなわち、日常生活における意識に対して情報圧による変化が加えられることで、その通常の意識状態から変性することを「変性意識」として捉えるとき、Mind Processor Programは体験する者の意識を確実に変性させ、特にVRは様々な視点を設定することによって見る者の意識を4次元の時空間から解放し、そのことは意識における重力からの解放を意味する。つまり、Mind Processor Programにおけるどのテクノロジーをとっても、MPP5へといざなう機能を潜在的に有しているといえるだろう。

Mind Processor Programというテクノロジーと、このプログラムを体験した者の声に耳を傾けるとき、可能性を阻んでいる要素に揺さぶりをかけ、時に気づきを与えながら、人を構成するそれぞれの階層を最適化する「人の無限の可能性を開くテクノロジー」として、見えてくるのである。

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