報告者 堀内達朗 七沢智樹

報告日 2018/11/19

概要

「これからは、日本のみならず海外の人々を対象にして、『和の叡智』をベースにした研究成果を伝えていく」という方針のもと、特にメカニズムの説明が難しいとされる「ロゴストロン」というツールについて理解を深めるために、8月より「LOGOSTRON-Tech Lab」を発足させた。このLabでは、ロゴストロンの作用機序を含めた仕組みをさらに定量的に示していくための調査・研究活動を行うことになった。

今回は、その結果の第一弾レポートである。

本レポートでは、ロゴストロンLとNigiを測定した結果を電磁波という切り口で報告する。

目次

1.電磁波とはなにか

2.ロゴストロンL、Nigiから発せられる電磁波

2.1. 30 MHz から1,000 MHzまでの電磁波

2.2. 30 MHz以下の磁界

1. 電磁波とはなにか

電気を使う製品は、多かれ少なかれ、本体から電磁波を出している。

電磁波とは、電界と磁界から成る。電界とは、電気のある空間(場所)をいい、磁界は、磁石や電気の流れる周辺に発生する。

電界があると磁界が生じ、磁界があると電界が生じるというように、電流が流れるとこれらが互いに影響し合いながら、波のように遠くに伝わっていく。

この波のことを電磁波といい、波の伝わっている空間(場所)を電磁界という。電磁波が波で、電磁界は波のある海というイメージである。

電磁波はさらに2種類に分かれる。ひとつは、携帯電話や無線機のような通信・通話を目的として、意図的に発信している電波(意図的放射機器から放射)であり、もうひとつは、ノイズとして空間に放射されるもの(非意図的放射機器から発射)を指す。

図1 電磁界のイメージ

図2 電界と磁界と電磁波の伝わり方

2. ロゴストロンL、NIGIから発せられる電磁波

2.1. 30MHz から1,000 MHzまでの電磁波

ロゴストロンLは無線通信機器ではないので、電磁波の意図的放射はない。そこで、非意図的放射の有無について調べるため、外からの電磁波を完全に遮断した電波暗室という測定室で、30 MHz から1,000 MHzまでの帯域幅において、ロゴストロンLとNigiから放射される電磁波を測定した。

写真1と写真2はそれぞれ、ロゴストロンLとNigiについて、「充電器に繋いだまま電源が入った状態」と「充電器から外し、単体で電源が入った状態」で、それぞれから発せられる30 MHz から1,000 MHzまでの電磁波を測定している様子である。

次に示す図3及び図4はそれぞれ、充電器から外した状態のロゴストロン LとNigiから放射された電磁波の強さを示したグラフである。

図の上側、青色の線がアンテナの偏波面(地面に対する電界の向き、すなわち水平及び垂直方向に合わせたアンテナの面)を水平にしたときのグラフで、下の緑色の線が垂直にしたときのグラフである。

グラフ中に赤で引かれたラインは、国際規格で決められた雑音電磁界の規制値レベルである。

ロゴストロンL、Nigiとも、規制値のレベルを大幅に下回っていることが分かる。

グラフが右上がりになっているが、これは電波暗室内に何も電磁波を発するものがない状態で検出される“フロアノイズ”と言われるノイズとほぼ同じレベルであり、ロゴストロンL、Nigiから放射される電磁波は、ほぼ無いと言える。

写真1 電波暗室でロゴストロンLから放射される電磁波を測定しているところ

写真2 電波暗室でNigiから放射される電磁波を測定しているところ

図3 ロゴストロンLの電磁波スペクトラム

図4 Nigiの電磁波スペクトラム

2.2. 30 MHz以下の磁界

30 MHz以下は、電界よりも磁界の占める割合が大きくなってくることから、さらにガウスメーター(テスラメーター)を用いて磁界(磁束密度)の測定を行った。

磁界とは、磁気のある空間(場所)のことをいう。磁石の周辺には磁界が生じる。身の回りのさまざまな磁石や、大きな磁石として知られる地球の地磁気はもちろんのこと、家電製品や、送電線など電気が流れている電力設備周辺にも磁気が発生し、磁界が存在する。磁界の単位はT(テスラ)であるが、通常は身のまわりの磁界の大きさに合わせ、μT(マイクロテスラ)が使用される。(1μTは百万分の1T)

経済産業省ウェブサイト:「電磁界とはどのようなものですか?」よりhttp://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/electric/detail/e_health/what_denjikai.html

図5 磁界

ガウスメーターを使用してiPhone XとロゴストロンLの磁界測定を行った。

写真3と写真4はそれぞれ、iPhone XとロゴストロンLの磁界(磁束密度)を測定している様子である。

測定にあたっては、周囲磁界の影響を受けてメーター値が安定しないため、両供試器ともMöbius Ampire75000のMöbiusコイルの上に設置して測定比較を行なった。

iPhone Xの磁界測定 ロゴストロンLの磁界測定(下図)

写真3

写真4

メーター読み値は、iPhone Xが 30〜34 μT (マイクロテスラ)であったが、ロゴストロンLは、1.3 〜 6.1 μTと⅕ 以下の測定値が観測された。

(参考値であるが一瞬0.0 μT も観測された)

これまで、ロゴストロンのゼロ磁場コイルから何かが発信されている可能性が推察されたが、30 MHz-1,000MHzの電磁波測定によって明確な結論を得ることはなかった。

一方、ロゴストロンを介することで電磁界自体に何らかの変化が起きているのではないかという考え方もできる。

今後も、こうした仮説に基づいてゼロ磁場コイルの振る舞いも含めたデータ取得を継続し、結果をレポートしていく予定である。

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