知識が技術と結びを起こす「場」とは?

報告者 七沢智樹

報告日  2018/10/10

衣食住と言われるぐらい「快適な住環境」は豊かな人間生活にとって不可欠なものです。それ故、「住み心地」や「住環境」に関する知恵は古今東西、世界各地に存在します。

しかし、それらの知恵はそれぞれの土地の風土に強く根付いたものであり、他の土地や環境では再現性が低く科学的な知識とはいい難いものがあることも事実です。

我々は、その様な「知恵」に現代科学でスポットライトをあて、既存の物理法則に「情報」を付け加えた「Information – Energy – Material」の三角構造の循環という概念で、世界中の「住み心地」に関する知識を一つの学問体系として統合しました。

この「統合的な住環境の知識体系」が宅理学(TAKURI)です。

しかし、知識を知っているだけでは現実の「住み心地」は変わりません。現実を変えるには、日常的に使える技術に落とし込む必要があります。我々は宅理学をベースにした「住み心地の統合技術」 i-Tech として世に提供しています。

i-Tech“ i ” は宅理学という知識・情報<infromation>の“ i ” であり、日本古来の「気の良い土地」を表す“イヤシロチ”の “ i ” の二重の意味があります。また、我々が目指す意識進化した次世代の社会であるイソノミヤ(isonomiya)の“i”でもあります。

そして、この「知識」と「技術」を結びつけるのが「場」という概念です。日常生活では「場」というと“雰囲気”や“空気”のようなどこか曖昧なとらえどころのない非科学的なものというイメージがあります。しかし、現代物理学である「場の量子論」により

【 物質は空間に広がった「場」で成り立っている 】

ことは科学的事実として明らかになっています。つまり「場」とは我々が生活する四次元を成り立たせるものなのです。

まずは我々の日常生活を成り立たせている「場」を紐解くことで、「宅理学」を日常的に使える技術にする “ i-Tech ” の原理を説明します。

場とは?

「住み心地」を科学する言葉

「住み心地」は人によって感じ方が異なります。このような主観的な感覚を「場」という科学の言葉で紐解いていきます。

では、「場」とはなんでしょうか?

日常に「場」の付く言葉はたくさんあります。

「工場」、「会場」、「職場」のように物理的な場所を指すもの。

「話し合いの場」、「場数を踏む」、「場面」のように機会や状況を示すもの。

「場を白けせる」、「場をもたせる」のように雰囲気を表すもの。

また、学術用語としては

「電磁場」、「重力場」など、そのものの「力が周囲に及んでいると考えられる空間」という物理学の概念を示すもの。

「場の心理学」のように、行動や反応のしかたに直接影響し関係する「環境」や「条件」のようにゲシュタルト心理学において「場」は基本的な概念の一つになっています。

「場」が全てをつくる

そして現代科学が解明しているように、宇宙のすべての物質は素粒子あるいはそれと類似と考えられるものでつくられています。

その素粒子の基本的な性質を表現するために必要なものが「場の量子論」です。

現代物理学を説明する「場の量子論」によれば、物質は空間に広がった「場」で成り立っているのです。

このように「場」は現実世界を成り立たせているものです。

「場」は、物質、時空間、状況、心理的関係性など全てを含む概念と言えます。

それ故に、「住み心地」という建物、環境、集まる人の関係性など複合的な要素で決まるものを科学するのに「場」という概念で紐解いていきます。

Image from NASA “Sun’s Magnetic Field Portrayed”https://www.nasa.gov/image-feature/suns-magnetic-field-portrayed

「場」をつくるもの

Material(物質)とEnergy(エネルギー)は等価であることを示す、

アインシュタインの E = mc2。

我々は、この物理法則にInformation(情報)を加え、

Information – Energy – Material の循環のバランスが「場」であり「住み心地」と定義します。

私たちの過ごす「場」は、

自分の家であっても、当然のことながら、

地球という場でもあり、

日本という場でもあり、

社会における場でもあります。

日常生活も経済活動も全ての基礎となる「場」が今、人類による人工物の影響による自然環境の変化により大きく乱れています。

そして、場の乱れが人や地球に住む生き物や植物に影響を及ぼしています。

i-Tech Labでは、私たちの住宅が、日本が、そして地球が、現在どんな状態にあるかをお伝えします。

そして、我々netenは、

  • 正常な心身を保ち、幸せに生きていくのに必要な「場」をつくる知識体系である宅理学
  • 宅理学に基づいたi-Techによる「住み心地」の改善技術

を世の中に提供していきます。

ゲシュタルト心理学:人間の精神を、部分や要素の集合ではなく、全体性や構造に重点を置いて捉える。この全体性を持ったまとまりのある構造をドイツ語で「ゲシュタルト(形態)」と呼ぶ。ゲシュタルト心理学の最も基本的な考え方は、知覚は単に対象となる物事に由来する個別的な感覚刺激によって形成されるのではなく、それら個別的な刺激には還元出来ない全体的な枠組みによって大きく規定される、というものである。ここで、全体的な枠組みにあたるものはゲシュタルト(形態)と呼ばれる。(ウィキペディアより引用)場の量子論:場の量子論以前には、物体を構成する粒子、たとえば電子は、光子と違って、消滅したり発生したりすることはなく、不生不滅で、ただその運動状態が変わるだけと考えられていた。これはギリシア時代の原子論の流れをくむものである。これに対して、量子化された場に伴う粒子は発生したり消滅したりすることが、むしろ本性である。このため、場の量子論は、現実の素粒子が絶えず発生したり消滅したりし、そのほとんどが非常に短い寿命で自然に他の素粒子に転化するようすを記述することができる。一面からみれば、場の量子論は、発生したり消滅したりする粒子を記述するための理論ということもできる。したがって、場の量子論に基づく現代の自然観では、物質は基本的には、すべて空間に広がった場からなり、それに伴う量子として素粒子が存在するのであって、日常的にみられるすべての物体も、そのような場の励起の集合体であると考えられる。ギリシア時代の原子論が、空虚のなかの不生不滅の粒子という自然観であったのに対し、現在の場の量子論に基づく自然観では、自然のもっとも基礎にあるのは、空間全体に広がる場である。一般相対性理論まで考慮すれば、時空の性質も本質的に場の分布によって規定される。[町田 茂

場を整える知識体系 −宅理学−

宅理学とは?

宅理学は「場」の健康学であり、大地や地球の健康学です。個と全体の相関関係に着目した新しい視点による環境学でもあります。

宅理学の「宅」の文字は、住む場所や住居、いる場所やいるべき場所という意味を持っています。つまり、生命の営みが行われる「場」を意味しています。

「理」の文字は、玉を磨き整えるという意味から、「ととのえる」「おさめる」「分ける」「筋目をつける」などの意味が派生し、合わせて物事のことわり(道理や原理)をも表すようになりました。

宅理学とは、生命にさまざまな影響を及ぼす「場」の作用や原理などのことわりを解き明かします。

宅理学には、既存の科学をベースとしつつも、疑似科学として扱われてきた経験知をも科学にしていく試みも含まれます。

場をおさめる「宅理学」が必要な時代

私たちのまわりには、量子場、生命場、電場、磁場、重力場、情報場など、さまざまな階層を支えている「場」が存在します。「場」は、生命のゆりかごであり、生命活動のマトリックス(母体)とも言えるものです。

これまで、様々な分野の研究において、「個」の振る舞いに重点が置かれる傾向にありました。しかし、近年、個を支える「場」こそが人間の行動、さらには社会の在り方を決定づけていることが分かってきました。

あらゆるものは相互に影響し合っており、地球の裏側の生物も私たちと同じ空気や海を共有し、情報を共有しながら、さまざまな情報やエネルギーが織りなすパターンを体現して生きています。

宅理学は、すべての生きとしいけるものが健康で幸せであるような「場」作りを提案する学問であると同時に、母なる地球の健康学であり、生命が寄ってたつ大地の健康学でもあります。

場を整える理論

宅理学では、「住み心地」を決める「場」を

  • Information(情報)
  • Energy(エネルギー=振動)
  • Material(物質、主に水、炭素)

の循環のバランスと定義します。

「住み心地」を科学する「宅理学」では曖昧な感覚である「住み心地」を

「Information – Energy – Material」の三角形の構造

でとらえ、一つ一つのパーツに分解し最適化して「住み心地」を最適化する「場」を組み上げていきます。

以下に Information – Energy – Materialの3要素について、あなたの身の回りの環境に溢れている「場」を乱す要因を見ていきましょう。

環境の乱れ

情報・意識の乱れ – Information –

情報が氾濫している時代

情報が氾濫している現代、インターネットで何か検索すれば、見たくもない情報まで目に入り、ニュースやCMでもどんどん情報が飛び込んできます。そうした他者の発する情報は、私たちの意識に影響を及ぼし、時には人生すら左右します。

脳は情報の取捨選択はできないという事実

これまで、記憶や意識などの人間の高次な機能は、ニューロンの神経回路のなかを行き交う電気的な信号や化学的な信号によって生み出されると考えられていました。

しかし、最新の量子場脳理論では、これらの電気信号等による神経回路の作用は本質的なものではなく、量子の世界にあると考えられています。

私たち人間は、体験する事象の全てを光波や音波などから脳波に置換して、大脳皮質ゲージ場に量子エネルギーとして蓄積していると言われます。

つまり、前述の地磁気や電磁波、住環境以外にも、望む・望まないに関わらず、常に周囲から無数の「情報」を蓄え続けているということです。

地磁気の乱れ – Energy –

地球規模の地磁気の変化

「地磁気」とは、地球がもつ磁性(磁気)、および地球から生じる磁場(磁界)のことをいいます。地球全体をすっぽり覆うように発せられていて、太陽光や宇宙線などの有害電磁波が地球に降り注ぐのを防いでくれている一方で、人間を含む、あらゆる生命体を育むエネルギーとして作用しています。

私たち人間も、ほかの動植物も、生きとし生けるものたちはすべて、「地磁気」によって生命を育まれてきました。この地磁気がなければ地球における生命の繫栄はなかった、といえます。

地磁気が正常に働いている場所では、人は元気で健康になり、逆に正常に働かない場所では、元気がなくなり、病気になりやすくなることがわかっています。

地磁気の値は常に変動しているのですが、今、地球全体の地磁気の量が急激に減少していることが問題になっています。

19世紀以降の地球の地磁気の減少グラフ

グラフ解説:

地球の磁場の強さが少なくとも200年間は減少状態にあり、その速度は次第に加速してきており、最近100年では、あと1000年で地磁気が0になる減少速度になっている。


http://www.kakioka-jma.go.jp/knowledge/mg_bg.html より

現代生活環境が地磁気をさらに減らす理由

地球全体の地磁気の減少に加え、私たちがコンクリートのビルに住むようになったことで、地磁気が遮断され、ますます現代人は「地磁気不足」になっているといわれています。通常の日本の磁力は0.3〜0.4ガウスですが、鉄に囲まれた環境では、0.1ガウス程度になってしまう場合もあります。さらにビルの高層階、例えば30階に住むということになれば、地磁気・地電流を受けることがさらに難しくなり、健康にもなんらかの影響が出てしまいます。

現在、自律神経系に関する病気が非常に増えていますが、原因不明の肩こり、腰痛、脛骨腕症候群、習慣性の便秘、不眠症、頭痛や頭重感、胸痛、背中の痛み、眩暈、足のだるさ、体のだるさ等は「磁気欠乏」による症状ではないかと考えられています。

地表の磁場強度分布図 (全磁力2000年)

磁場に影響を与えるもの

地磁気の乱れは、様々な原因が考えられますが、主に以下が影響していることがわかっています。

【原因が自然によるもの】

①断層 ②地下水 ③地層 ④洞窟

【原因が人工物によるもの】

①電線 ②鉄道 ③道路 ④コンクリートや鉄筋の入った構造物

さらには宇宙からやってくる要因も。太陽の黒点活動の活発化による、磁気嵐なども、地球の地磁気の乱れを起こします。

日本の国土は断層に溢れている

電線、鉄道 、道路 、コンクリートや鉄筋の入った構造物

電磁波の乱れ -Energy –

人体の不調と電磁界の関係

コンピューターや家庭用電気製品に近づくと、頭がズキズキしたり、胸が苦しくなったり、吐き気、めまいなどの症状が出る人がいます。電気製品から少し離れるだけで症状が緩和されることも多いことから、電気製品に近づくほど強くなる「人工電磁波」の影響ではないかと考えられています。

電磁波過敏症という現代病

「人工電磁波」による頭痛、吐き気、めまいなどの症状は「電気アレルギー」「電磁波アレルギー」などとも言われますが、文献では「電磁波過敏症(Electrical Sensitivity:略称ES)」と呼ばれるケースが多く見られます。

これは正式な病名ではありませんが、上記以外に、疲労感、倦怠感、集中力の減少、眠れない、肌にピリピリやチクチクなどの刺激感があり、かゆい、ただれるなど、影響の出方には個人差があります。電磁波そのものに反応するのか、電磁波によって”他の物”に反応しやすくなってしまうのかは、まだ明らかになっておらず、原因が「超低周波電磁波」か「マイクロ波」かによっても症状に違いがあるようです。

私たちは、電気製品や電気配線に囲まれた生活をしていますから、ひとたびこの「電磁波過敏症」になってしまうと、生活に多大な支障をきたします。普通の人は感じない微弱な電磁波に対しても、その名称の通り、過敏に反応する状態になってしまうのです。

最近は、携帯電話や携帯電話基地局、各種電波の影響によって発症するケースも増えています。特に、電線やその変電機などが家のすぐそばにあったり、高圧送電線や変電所の近くに住んでいるなど、絶え間なく強い電磁波に曝されている場合に、出てくるケースが多いようです。

症状が出なくても身体は反応している

このようなはっきりした形で現れない場合でも、私たちは少なからずその影響を受けているということを知っておく必要があります。近年は家電のほか、コードレスの回線も多様化され、無線LANの接続先を探せば、都市部ほど大量に検出されますが、便利な反面、それらすべてが私たちに影響を与えているということになるのです。

人工電磁波を浴びると、私たちの心身は緊張状態になります。これが続けば体のめぐりが悪くなり、自己調整機能が正常に働かなくなるのは想像がつきますが、問題は、これが慢性化することで、その状態が当たりになってしまっていることなのです。

環境先進国では電磁波の考慮はあたりまえ

ヨーロッパでは、高圧電線から一定の距離を置かなければ住宅や学校を建てられないなど、国がきちんと基準を出しています。環境先進国であるドイツでは、特に住環境に対する意識が高く、家の中の電磁波、地下水脈や断層などから受けるジオパシックストレスの測定や、ベッドや枕の配置についてアドバイスできるコンサルタントが「住環境測定士(バウビオロジスト)」という職業として成り立っているのです。

しかし、日本はこの「住環境」に対する意識が大変に遅れています。ドイツの方が日本の住環境をご覧になって「日本は先進国なのに住環境の大切さについて、電磁波も含めて何も認識していない。よくこれで健康が保てているものだ」と驚かれたという話もあるのです。

一番影響が大きい人工電磁波とは?

人工電磁波の影響、と聞いて、みなさんはおそらく携帯電話や電子レンジなどの高い周波数を使用するものを想像されるでしょう。電子レンジは使用時のみ、携帯電話・スマートフォンも近くにいる時だけなので、影響を受けるのは短時間です(携帯電話・スマートフォンは頭の近くに当てること、指で触る、手に持つなどの時間が長い人は注意が必要です)。

実は、私たちが受けている人工電磁波の中で一番影響が大きいのは、壁のコンセントや、電化製品が持っている電磁波・電磁場の影響なのです。一般家庭のコンセント付近では、非常に高い電磁波数値が計測されます。たとえば寝室でベッドの頭付近にコンセントがあるという環境は、できれば対策をしたいケース環境です。また、集合住宅の2階以上は、下の階の天井に取り付けられた電気の影響も受けています。

本来は、その電磁波を大地に返すよう「アース」すれば問題はありません。ヨーロッパではアースできるコンセント(3穴)が使用されているため、電磁場の影響はありません。しかし日本にはまだ電磁波の基準がないため、アースできないコンセント(2穴)が設置されているわけです。

ドイツのコンセント

電化製品のコードを繋ぐことで、日本の住宅でも物理的にアースができる『プラグインアース』のご使用、また家全体の電気をアースできる住宅の建築など、アーシングを徹底することで、それらを回避することができます。しかし賃貸住宅では、そのような工事は不可能です。日本の住宅は「コンセントから強い電磁場が常に部屋に漏れ出てしまっている」「強い電磁場の影響を受ける状態にある」ということを、まずは認識する必要があります。

人工構造物が住環境を乱す – Material –

人体も空間も「水」により作られている

情報の乱れ、エネルギーの乱れと見てきましたが、最後にそれらの情報やエネルギーを受け取る物質(Material)にも注目する必要があります。

生命体を物質と捉えた場合、その主な構成要素である水(Water)です。体内の水分量は受精卵のときはほとんど水で99%、胎児では体重の90%、新生児では75%、子どもで70%、成人においては60〜65%となり、人間の体の約60%は水といえます。

そして、体内の水分は、2〜4%失われるだけで、意識の混濁や吐き気、めまい、全身脱力感、情緒不安定などの脱水症状が現れ、さらに10%以上を失ってしまうと、失神や呼吸困難、血液減少などが起こり、生死に関わるように水と心身の健康は切り離せません。

(ウォーターデサイン、久保田昌治・七沢研究所 著、和器出版より)

また、水蒸気(湿気)という形で湿度にして50〜60%程度 空気中にも水分が含まれており、「住環境」が快適かどうかの重要な要素になっています。

このように、情報(Information)やエネルギー(Energy)を受け取る物質(Material)を水(Water)としてシンプルに考えることで、生命体のみならず、無機物や空間から構成される「住環境」を統合的に科学できます。

健康な生命活動には水の出入りが不可欠

体内の水は、生命を維持するために常に出入りを繰り返しています。人は、一日の間に、呼吸で約500ml、発汗で約500ml、尿や便で約1500mlと合計2500mlの水を体外に排出し、同量の水分を飲料や食物で摂取しています。

体内の水の主な働きは「運搬」「溶媒」「体温調整」などです。血液内の水は、栄養物、ホルモン、老廃物などを溶かす「溶媒」として働き、各臓器の間を「運搬」します。また、暑い日は皮膚から汗を出し、水が蒸発するときの気化熱で、「体温調節」が効率よく行われます。

(ウォーターデサイン、久保田昌治・七沢研究所 著、和器出版より)

ここで住居や建物を考えた場合、人体との類似点が見えてきます。建物内の空気組成(酸素・二酸化炭素量など)、温度、湿度(水蒸気)、粉塵、カビ・菌、建材からの有害物質などの排出と新鮮な空気の循環は「快適な住環境」を整える重要なポイントとなります。

このような理由で、ドイツの建築生物学であるバウビオロギーでは、建築は「第3の皮膚」と呼ばれます。人の皮膚を「第1」と数えたときに、衣服を「第2の皮膚」となり、建築が「第3の皮膚」というわけです。

素材と構造が水と空気をコントロールする

このよう考えることで「エネルギー」と、それを受け取る「水」との間にある建物自体の素材や構造がどのようなものであるべきかが見えてきます。

その地域の伝統的な工法が、その地域の自然の循環の中で生まれた、最適なものである場合が多いのは、その地域の「水」と「空気」をコントロールする最適な素材だからではないでしょうか?例えば、日本の場合は、伝統的な工法による無垢の木材や漆喰・土壁は、「水」と「空気」をコントロールする最適なMaterialとなっています。

水蒸気は建築部位の内側と外側の間に生じる温度差、もしくは異なる湿度による水蒸気圧力差で自然に循環します。しかし、人工的な建築素材や鉄筋コンクリートによる建築物の「高気密化」に伴い建材による「呼吸」が失われました

空気の換気頻度の低下が

  • 建材から放散される有害物質の滞留
  • 呼吸による二酸化炭素濃度の上昇
  • 空気中のマイナスイオンによる電子交換の不足

を生み、様々な健康上の問題を生み出しています。

また、エアコンによる過剰な空気の対流空気の乾燥による酸素の減少と病原菌の増加は、「疲れ」「呼吸が浅くなる」「身体への熱の滞留」などの問題を引き起こしています。

このように、「第3の皮膚」であり、内と外の出入り口となる建材の質は「快適で健康的な住まい」の重要な要素となります。

Information – Energy – Materialを統合する和の叡智

場の情報を「ゼロ」に戻す古神道の叡智

これまで述べてきたEnergy、Materialの乱れに起因する数々の諸問題。これらを解決する方法は、結局のところ、Energy、Materialに乗っているInformation(情報)ごと「ゼロ」に戻すことです。

「場」にはそこに集まる人の意識や感情の渦、かつてその場所で起きた出来事の記憶や名残があり、人は「場の雰囲気」として敏感に感じ取ります。

そうした目に見えないけれども「ある」ものこそがInformation(情報)なのです。

電磁波の影響や採光や空気の流れ、建材の材質などのEnergy / Material を改善するだけではいずれ問題が再発します。極論すれば、「場」はInformationが作ります

その場所や建物を「その場たらしめている情報」を ”吹き送り” 、ゼロにすることが先決です。その情報を、ただその場から離して、横に置いたり、散らしたりするだけでは、他の場所にそれが移って影響し続けたり、一時的にはよくなっても、またその場に戻ってきてしまうということにもなりかねません。

古来より宮中で受け継がれてきた白川伯家神道における「祓い」は、情報を「根の国・底の国」に ”吹き送り” ます。 ”吹き送り” は、取り除いたものを「概念」と「働き」、「構造」と「機能」などの最小単位に分けて、元のところにおさめる技です。

我々はこの「情報を吹き送る」日本古来の秘技を、Logostron Technologyとして誰でも使える現代の最先端技術として研究し、製品サービスの開発・提供を行っています。

その中でi-Tech Labでは、「統合的な住環境の知識体系」である宅理学により、生命にさまざまな影響を及ぼす「場」の作用や原理のことわりを解き明かし、「Information」「Energy」「Material / Water」の各要素を改善する「住み心地の統合技術」とLogostron Technologyの融合したi-Techの研究開発を行っています。

i-Techは、技術で「住み心地」「住環境」の問題を「ゼロリセット」から解決いたします。

世界に散らばる「場をおさめる」知識

i-Techの基となるのは宅理学(たくりがく)です。

宅理学は、世界各地に散らばる「住環境」に関する知識を整理・統合した「住み心地」の科学の知識体系です。

ここでは、宅理学の基になる日本、ドイツ、中国の「住み心地」に関する研究や古来から伝わる知恵についてご紹介します。

まずは、i-Techのキーワードになる考え方をお伝えします。さらに詳しい内容は詳細なレポートをご覧ください。

日本

イヤシロチとケカレチ

ドイツ

バウビオロギー

中国

易・風水

県都テケスは、新疆ウイグル自治州を流れるイリ河上流にある八卦に基づいて建設され、「八卦城」とも呼ばれる。

イヤシロチとは?

「イヤシロチ」は宅理学の重要キーワードです。世界各地に散らばる「住み心地」や「住環境」に関する知恵や研究は、この「イヤシロチ」という言葉に統合されます。

宅理学が追求するものは「イヤシロチ」という「場」を創り出す知識体系の構築です。そして、i-Techは地球レベルで「イヤシロチ」を取り戻す技術なのです。

では、「イヤシロチ」とはどんな「場」 なのでしょうか?

また反対に「ケカレチ」とはどんな「場」なのでしょうか?

「イヤシロチ」

生命力が盛んになる地、「弥盛地」と書くと一般には言われていますが、本来は「社地」、つまり「社(ヤシロ)が建つような良い土地」のことを言います。神社はイヤシロチに建っていることが多く、神社の敷地内で清々しさを感じる方も多いはずです。

「イヤシロチ」は動植物、生きとし生けるものみんなにとって居心地がよく、若々しさや鮮度、心身の健康などを保ちやすく、作物の大きさも揃い、よく育つ。金属なども含め、すべてが劣化しにくい「いいことだらけの土地」です。

「ケカレチ」

「ケカレチ」は「気枯れ地」、読んで字のごとく「気が枯れる土地」で、人は健康を失いやすく、作物も育ちにくくて、金属も食品も傷みやすいし、女性の肌も身体も、何もかもが酸化・劣化しやすい、つまり「老いやすい」土地といえます。

この「イヤシロチ」「ケカレチ」については、日本の天才物理学者 楢崎 皐月(ならさき さつき・ こうげつ)博士が研究されていました。

満州の製鉄試験所長でもあった楢崎博士は、中国全土に20ほどあった鉄工所の中に、設計図・製造機械・配置・規格が同じにも関わらず、製品がすぐ錆びたり変形したりと、使い物にならないものが生産される工場があることに気づきます。

「場所によって仕上がりに著しい差がある。ある場所の製品はいつも優秀なのに、ある場所のものは不揃いで不良品が多い」と。

当然、原因調査をするのですが、どんなに調べても条件は同じでした。そしてある仮説を立てたのです。

「この差が生まれる原因は、土地にあるのではないか

「イヤシロチ」を科学の言葉で定義する

楢崎博士は地電流の流れに着目をし、研究を進め「イヤシロチ」の条件を下記のようにまとめています。

<楢崎博士の写真>

1958年に執筆された「静電三法」によれば以下の3つがイヤシロチの条件 になります。

  1. 概ね、すべての測定点が、地層の上下に流れる電流が大きく、かつ、上から下に流れること。
  2. 概ね、すべての測定点が還元電圧であること。
  3. 測定点ごとに、電位差が少ないこと。

簡単に言えば、

  • 電子(マイナスイオン)が、地表から噴き出している土地
  • 電子が土地にまんべんなく豊富にある場所

がイヤシロチだ、ということです。

健康に良いとされるマイナスイオンや水素は全て「電子」というキーワードで繋がってきます。つまり「電子」が豊富なところには、マイナスイオンや水素があるということです。そしてその状態の場にあると、生命は活性化する、ということを楢崎博士が発見されたわけです。

「イヤシロチ」と「ケカレチ」で起こっていたこと

イヤシロチの条件に照らし合わせて楢崎博士が実際に調べてみると、

  • イヤシロチに住居する人は、いずれも健康的で病人がいなかった
  • ケカレチに住居する人は病気がちで、調査家族全てに病人がいた
  • 神社の位置と建物を18ヶ所調査したら、いずれもイヤシロチだった
  • 交通事故の多発する所は、例外なくケカレチの条件だった
  • ケカレチに該当する24ヶ所を継続して調べた結果、 3ヶ月で総計72件の事故が起きていた

など、

さまざまな面で、イヤシロチとケカレチで起きる出来事に大きな違いが見られることがわかったそうです。

また同様に、ドイツでも土地や建物が人体の健康のみならず、生き物や建物など物質に影響を与えることを研究した「バウビオロギー」という学問があります。

バウビオロギーでは健康な住まいをつくるための25の指針を示しています。その指針に基づき、住環境の調査や建設の計画を実施するバウビオロジスト(住環境測定士)は、国の訓練を受けた専門家として認知されています。

その25の指針の中でも電磁場に関するものが4つ含まれており

自然の大気電場(イオンバランス)、自然の磁場(地磁気)を乱す建材や構造が生物に及ぼす影響がマウスによる実験や統計調査により研究されています。

その研究によれば、人工電磁場により自然の電磁気環境がゆがめられたことによる電気ストレスが「がん」を引き起こす作用があることや、「白血病」や「自殺者」の割合と関係があることが統計的な調査から明らかになっています。

(バウビオロギーという思想、アントン・シュナイダー 、石川恒夫 著、建築資料研究社より)

このように電磁場が人体、生物、環境に影響を与えるのは科学的に明らかなのです。

風水では、山並を龍に見立て、龍脈という。その龍脈がぶつかるところ。それが龍穴。大地のパワーが吹き出すと言われる。Image from

また風水には「巒頭派」と「理気派」と呼ばれる系列あり、

巒頭(らんとう):その土地の気の勢いや質を地形等の形成を目で見える有形のもので判断する方法。

大地における気の流れを重視し、龍脈からの気の流れが阻害されておらず、運ばれてきた気が溜まり場になっているような土地に都市や住宅(陽宅)を建造しなければならないとする。そうすることによってその地方や一家に優秀な人材が輩出され、冨にも恵まれると考えた。陰宅すなわち墳墓も同様であり、祖先がいる場所が子孫に影響を与えるとし、土地がよければ子孫は繁栄し、悪ければ没落すると考えられている。

理気(りき):は陰陽五行思想や八卦、易理(易)、方位など目に見えないもので判断する方法。

方位の吉凶を重視し、個々人の生年月日によって決定される方位の吉凶にもとづき住居や墓の方位、住居内の配置などを決める。

というように「気の流れ」「方位」とイオンバランスや電磁場との相関や「陽宅・隠宅」の考え方は「イヤシロチ」「ケカレチ」との類似が認められます。

「場」の情報を受け取る「細胞」(Material)

なぜ電磁場が乱れた「場」では生物によくない影響が出るのでしょうか?現代科学により、私たちの身体は約60兆個の細胞の集まりであり、その生理作用は “生体電流” という極めて微弱な電流 (蛍の光の何万分の1) で成り立っていることが分かっています。

ポイントは生体電流

血液やリンパの流れ、各細胞間の連絡もその生体電流で行われています。心電図や脳波図は心臓や脳に流れる生体電流を計測したものです。

健康な身体では生体電流が滞りなく流れていて、細胞同士の新陳代謝が活発に行われています。

磁場が適度に強く安定しているイヤシロチは生体電流の流れを整えるので、生理作用を本来あるべき状態へと戻し、免疫力を向上させる力があります。

逆に磁場が弱く乱れているケカレチでは、生理作用を妨げ、免疫力を下げる性質があります。地磁気が安定しないため、生物や物が劣化しやすい酸化電位に傾きます。そのような場では、植物が早く枯れ、食物も長く保ちません。

「場」が悪いとされる場所では、人に限らず、他の動物や植物にも悪影響が出ることを考えるとエネルギーを受け取る最小単位は「細胞」であることが見えてきます。そして細胞は「水」で満たされています。

場の「情報(information)」は電磁波などの「エネルギー(Energy)」を通じて細胞という「物質・水(Material / Water)」が受け取ります。

そして、その「情報」「エネルギー」を受け取った「物質/水」である我々が「心地いい」「イライラする」などの「情報」を生み出しさらに「場」に影響を与えるという循環構造があることに気づきます。

このInformation – Energy – Materialの三角形の循環構造が宅理学が他の学問や知識を統合する基本構造です。

そして、i-Techはこの三角形の循環構造に基づき、Information、Energy、Materialのそれぞれにイヤシロチ化のアプローチをする技術なのです。

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