報告者 櫻井久直 (CAA 演劇講師)

報告日 2018/09/25

「遊び心を持つこと」が演劇のはじまり

今日はお越しくださり、誠にありがとうございます。

講師を務めさせていただく、櫻井久直 と申します。

今日は演劇をする上で大切なことについてお話させていただきますが、

皆さんと一緒に行うエクササイズも準備していますので、

ぜひ一緒に楽しんでいただけたらと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

プロの演劇は

役を想像して他の登場人物との関係性を構築するために、

戯曲をじっくりと読んで創造し、

また役の行動や特徴を丁寧に拾い出して

身体的・心理学的に分析して立体化していく、

というプロセスを経て出来上がっていきます。

もちろんそのためには、

様々な訓練が必要になってきます。

そのなかでもまず「観察」すること、

観察力を磨くことは

演劇をする上で、とても重要なポイントになってきます。

・人はどういう時に、どんな行動をとるのか?

・人はどういう時に、どんなことを言うのか?

といった他人の観察です。

そしてそのためには、

他人の行動やしぐさをコピーしてみたり、

たとえ些細なことであっても観察してみる、

その時の人の感情を想像してみる、

ということも大切になってきます。

そのためのエクササイズとして、

フォロー・ザ・リーダーのような

他人の動きをまねるゲームや、

他人の動きについていくようなミラーエクササイズ

といったものが挙げられます。

それから

「空間認識の把握」も必要になります。

俳優は自分と共演者との距離、

観客との距離、

自分が立っている舞台の空間の認識、

さらに観客も含めた空間の認識、

そして自分の内側の空間、外側の空間、

自分を客観的に見る、

俯瞰する視点からの認識等が必要とされるのです。

そして空間認識を訓練するために、

今起こっていることだけではなく、

全体の空間を認識しながら行えるようにするために

「指差しのエクササイズ」があります。

空間認識を上げるためには、

やはり実際に体を使って

体感として掴む、ことが一番の近道なんですね。

これは他のエクササイズにも通じることですが、

頭で考えるのではなく、

体を使って全体を捉え、

またバランスのなかでの自分、

そして他者というものを掴んでいくのが

演劇の醍醐味だといえるでしょう。

またそうした全体の調和が

場の共鳴につながり、

さらに観客にも大きな感動をもたらすことにも

つながっていきます。

それから「会話」も大切です。

普段何気なく行っている会話の中にも

実は演劇のヒントがあるのです。

会話は一対一、あるいは一体多の場合であっても

基本的にアクションとリアクションの

連続から成り立つものなので、

エクササイズとして

一連のインプロヴィゼーション(即興演技)の

トレーニングになる、ということです。

ですから普段からちょっとした会話の中でも

そのような意識を持っていくことで

演劇にも良い影響をもたらすことができます。

そして、ここで重要なのが

演劇は英語で「PLAY」であるということ、

つまり演劇とって

「遊び心」は、とても大切であるということです!

ですから、どんなエクササイズも

遊び心の精神を

常に忘れないことがポイントです。

遊び心は、まさに解放された精神・身体をもって

初めて可能となります。

そしてそれは

それは逆のことにも当てはまります。

どういうことかといいますと、

最初から遊び心をもって行っていくなかで

解放されたからだ・精神を

培っていくことができる、ということです。

演劇は、いわば共同作業です。

公演に参加する人々の協調性なしに

成立するものではありません。

自分一人だけ良くなろう、うまくなろうと思っても

それだけでは芝居が良くなることはないのです。

ですから、芝居全体を良くしていこう、

という気持ちを持つことで

「その中の一つの歯車として演じる個々の俳優が輝く」

という視点に立つことができ、

はじめてアンサンブルの演劇ができるようになります。

したがって、

演劇には共同作業のワークがたくさんあります。

こういった点が

個人芸術である音楽や美術とは

大きく異なるところであるでしょう。

その他にも演劇には

・集中力

・リズム感

・感情表現の方法

など様々な要素がありますが、

これらも日常生活をより豊かにしていく上で

大変役に立つものです。

以上のようなことを踏まえて

今回は以下のようなエクササイズを軸に、

メンバーを見ながら臨機応変に対応していきたいと思います。

ぜひこれから皆さんで一緒に、

様々なエクササイズを楽しんでいきましょう!

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。