報告者 浅子雄一郎 七沢智樹

報告日 2018/08/24

概要

neten Inc.が開発したデジタル・メディテーション(d.M)は、日本古来の瞑想法を最新のデジタルテクノロジーによって進化させた、全く新しいメディテーションです。neten Inc. では、誰でも簡単に瞑想の状態に入れることを目指し、研究しています。d.M Lab Report 010(https://neten.jp/d-m-lab-report-010/ )では、メディテーション・テクノロジー2として、SIZIMA再生時の皮膚を通した振動の伝達メカニズムについて論説しました。

本レポートでは、d.M Workshop参加者のアンケートデータ解析結果をもとに、メディテーションに影響を与える要因を「環境」と定義し、その影響について論じます。

目次

  1. メディテーションと環境
     1.1. 環境の重要性について
     1.2. “環境の子”としての人間
  2. d.M Workshopアンケート解析結果
     2.1. 2つの感想分析が導く2つの「環境」
     2.2. 環境因子1-身体環境
     2.3. 環境因子2-メディテーション環境
  3. まとめ
  4. 次回のテーマ

1 メディテーションと環境

1.1. 環境の重要性について

d.M Lab Report 008( https://neten.jp/d-m-lab-report-008/ )では、メディテーションを行う「環境」について言及しました。一般的にメディテーションには、「静かで、落ち着いていて、エネルギーの高い場所がふさわしいとされています。(d.M Labo Report008より引用)」 neten.Incでは、この時間や空間に影響されずにメディテーションができる最適な場を作るべく、研究開発しています。

では、メディテーションを行う際に、なぜ「環境」が大切なのでしょうか。

現在、d.M Laboでは、d.M Workshop参加者の感想の分析を進めています。中間結果として、「環境」がメディテーションにおいて重要なファクターとなっていることが、改めて明らかになってきました。それは同時に、私たちが普段身を置いている「環境」が、意識や心、行動に影響を与えている、という事実を想起させます。

1.2. “環境の子”としての人間

17世紀の科学者ホイヘンスの発見に端を発した「メトロノームの法則」という現象があります。これは、台の上に置かれた複数個のメトロノームを異なるタイミングで始動させ、台を一定の周期で左右に揺らし続けると、最初はバラバラに拍を刻んでいるメトロノームの中から、徐々に同じ動きをするものが現れ、その数が次第に増していき、最終的にはすべてのメトロノームが全く同じ動きをするという、同期的な現象が起こるものです。詳細な原理については割愛しますが、この不思議な現象では、台が同期的な「環境」を生む要因として機能しています。

このような科学的事例を持ち出すまでもなく、私たちの身近な例では、怒っている人のそばにいて気分が悪くなったり、普段付き合う人と口癖や思考パターンが似てくることがあります。また、一緒に時間を過ごすことの多い5人の考え方や年収の平均的特性を調べると、自分の考え方や収入とほとんど同じであるという説まで存在します。

また、私たちが自然から発せられる様々な「周波数」に影響を受けていることは d.M Lab Report 008( https://neten.jp/d-m-lab-report-008/ ) で論説した通りです。(地球における7.8Hzの固有振動数”シューマン波”の周波数と人間の脳波が、長い歴史の中で連動するようになった事例と、ドイツのバウビオロギーの考え方による事例)

イギリスの実業家、ロバート・オウエンも「人間は環境の子である」という言葉を残しているように、“環境の子”である私たちが行うメディテーションにも、環境が少なからず影響を与えるということは想像に難くありません。

2. d.M Workshopアンケート解析結果

2.1. 2つの感想分析が導く2つの「環境」

今回のd.M Workshopの感想分析では、d.M Workshopに2017年5月10日~2018年6月9日の期間に参加した、延べ1514人からのアンケートを対象とし、文章単位で3490の感想を抽出、ここに2つの分析方法を採用しています。

まず「回数分析」では、感想を49種類のカテゴリに振り分け、回数ごとにそれらの数を算出、これを動的に追うことで、参加回数によって感想がどのように変化していくのかを観察します。

もう一つの「言葉別解析」は、参加者の感想における特定の言葉の使用数を数え、それらの言葉が使われている文脈を分析、参加者の関心領域からd.Mの特徴やそれを生む要因となっているものを、立体的に、精緻に捉えることを目的としたものです。

この2つの分析から、主に2つの「環境」が、メディテーションに影響を与えている様子が観察されました。

2.2. 環境因子1-身体環境

まず回数分析では、「身体にポジティブな変化があった」という種類の感想が、参加回数を追うごとに有意に減少していますが、この推移では、「参加回数を重ねるほど身体にまつわる何らかの問題が解消されてきている(または気にならない程度まで落ち着いている)」ことが考えられます。同時に、「体感などよくわからなかった」値が、回数を重ねるごとに減少。また、これらと反比例する形で、「集中できた」値と「(自分や雑念を)客観視できた」値が、回数を重ねるごとに増加していることが確認できます(グラフ参照)。

ここに、身体の物質的、またはエネルギー的な鬱滞や詰まりという、“メディテーションの体感を阻害する要因” の解消度は、d.Mにおける集中や客観視の体感や満足感と相関関係にあることが推測されます。言い換えれば、私たち一人ひとりが有している「身体」という「環境」の状態が、メディテーションに影響を与えていると解釈できます。

メディテーションに影響を与える「環境」としての「身体」を、本レポートでは、メディテーションにおける「身体環境」と定義します。

d.M Workshopでも、身体を動かすプレメディテーションや、床に仰向けになって行うグランドメディテーションで、直接的に身体(または心身のリラックス)に働きかけ、メディテーションをするための「身体環境」を整えています。

2.3. 環境因子2-メディテーション環境

次に「言葉別解析」では、参加者の感想で最も出現頻度の高い上位3つの言葉として「体感(214回)」「集中(177回)」「雑念(153回)」を算出、これらを含む最も多い感想のカテゴリーとして、それぞれ「一人でやるものとは全然違う体感」「一人で祓い鎮魂をしている時より集中できた」「一人で行うと雑念があるが、d.Mでは無心になれる」という感想群が抽出されました。

つまり、参加者の中で最も関心の高い「体感」や「集中」を高める、または「雑念」を減少させる要因として、「d.M Workshopの会場で他の参加者とともに行う」という要素が見えてきます。

[メディテーション環境の解析結果]

参加者の感想で最も出現頻度の高い上位3つの言葉

「体感(214回)集中(177回)雑念(153回)」

のいずれかを含む感想のうち、

最も多かったものは次の通り

「一人でやるものとは全然違う体感」

「一人で祓い鎮魂をしている時より集中できた」

「一人で行うと雑念があるが、

d.Mでは無心になれる」

一人ではなく集団で行うことの場の形成効果が見られる

この分析結果では、メディテーションに影響を与える要因として「会場で流されているロゴストロン周波数を含んだ音源(SIZIMA)」や、「ロゴストロン大型本体機から発振される言霊周波数の影響」と、「他の参加者とともに行うことによるエネルギーの共振増幅」など、各要素に関する検証が必要となってきますが、ここでもやはり「環境」が大きくメディテーションに影響していることが分かります。

これらの要素を「メディテーション環境」とし、「身体環境(メディテーションに影響を与える身体内外の環境)」と区別する形で、「メディテーション環境」と定義します。

3. まとめ

このように、d.M Workshop参加者の感想を分析するとき、メディテーションに影響を与える「環境要因」が浮き彫りになり、それらは「身体環境」と「メディテーション環境」の2つに紐解きが可能であるということが見えてきます。そして「メディテーションしやすい環境を提供する」という目的で開発された技術によって、“メディテーションの行い易さ”が再現可能なものであることを客観的に確認することができます。これにより、メディテーションは、集中力をはじめとする個人の能力によるものではなく、これら2つの「環境」を整えることによってこそ、最適化が図られるものである、という仮説を立てることも可能になります。

そしてd.M Workshopとは、プレメディテーションやグランドメディテーション、周波数を応用したデジタルテクノロジー( d.M Lab Report 008: https://neten.jp/d-m-lab-report-008/ 参照)により、これら2つの「環境」を同時に整え、メディテーションを容易に最適化できる機能をもった稀有なプログラムと場を提供するものとして、その価値を評価することができます。

また、身体や精神的な鬱滞を解消し、メディテーション環境を整える技術が、どんな場所でも、また誰でも再現可能なものとして使用できることは注目に値します。つまりこれは、どのようなメディテーションをしているかにかかわらず、あらゆる瞑想法の実践者が、それぞれのメディテーションを最適に行うことをサポートする「環境」の提供= “メディテーション・インフラ” の整備が可能であることを示唆しており、今後においてその展開と役割が期待されるところです。

ここに、d.M Workshopが内包する最大の優位性として、瞑想法の垣根を超えたサポートができるという「公」の姿を予見し、感想分析の中間報告の結びとします。

→ あらゆる瞑想法の実践者が、それぞれのメディテーションを最適に行うことをサポートする「環境」の提供= “メディテーション・インフラ” の整備が可能であることを示唆し、今後においてその展開と役割が期待される

4. 次回のテーマ

次回は<メディテーションを行う最適な環境Ⅱ>と題し、「身体」にクローズアップして、この身体環境への洞察をさらに深めたいと思います。ヨガの意味や歴史、今話題のファスティング、d.M Workshopに参加された方の実際の体験談も交えながら、論説を試みる予定です。

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