真壁 征生 氏

株式会社ムジカコーポレーション 代表取締役
2017.11 LOGOSOUND MIX Amp 共同開発
2017.12 LOGOSTRON.AC 共同開発

musica社は岐阜県を拠点にパーツの80%以上を岐阜県で製造し、組み立ては100%岐阜県で行っています。 岐阜県は自動車メーカーや航空機メーカーの関連工場が多く、高いクオリティのパーツを 製作できます。また、岐阜県は行政、学校、放送局、新聞社、ボランティア団体、青年団 体が音楽や文化事業に熱心で相互に連携して活動しています。 そういった環境の中でmusicaは生まれ、世界へ羽ばたきつつあります。 musicaの生産量の半分以上は海外への輸出です。現在は30ヶ国以上で販売されていま す。
http://www.musika.jp/

LOGOSOUNDSYSTEM./AC 開発秘話

ロゴサウンドシステムおうよびロゴストロンAC の開発にご協力をいただいている、ムジカコーポレーション代表で、エンジニアでもある真壁さんに、netenの大島研究員がお話を伺いました。

有名ミュージシャンも採用!真壁さんの音響機器

大島 : この度は、LOGOSOUNDSYSTEM.の開発にご協力いただき、ありがとうございます。プレマ株式会社の中川社長 経由で、ご縁を頂戴したと聞いています。
真壁氏 : そうなんです。中川さんからは、唐松スピーカーのアンプ製造の依頼をいただいて、そこからのご縁で、netenさんにも繋いでいただきました。

大島 : 真壁さんにはLOGOSOUNDSYSTEM.のアンプとスピーカー、LOGOSTRON.ACと、「ねふり、はふりね、なみのりふね」シリーズの音響面を技術的に支えていただいています。とくに「音」と「電気」にロゴストロン周波数をミック スできたことは、とても大きかったと思います。真壁さんが 音響の開発を始められたのは、いつ頃なんですか。
真壁氏 : まず私の父親が電子機器の開発をしておりまして、 最初はオーディオではなく、電源回路、今風にいうとスイッ チング電源の走りのようなものを作っていました。その父親 のもとで10代のとき、それを開発したのが始まりでね。
実は、メインのエンジニアの方が急に辞めてしまって、と りあえずその方が担当されていた機器を完成させなければならないという状況で、他にやれる人がいなかった上、特殊分野だったものですから「お前がやれ」ということで、仕方な く(笑)。
もちろん音楽は好きでしたから、中学生の頃からレコードプレイヤーやスピーカーには触っていたんですが… その頃は一部、真空管も現役で残っていた時代で、真空管アンプなんかも作っていました。卒業後は、当時一箇所くらいしかな かったロボットの専門学校に、興味があって入りまして、その後コンタクトレンズを作る会社に就職して、メガネをつくるとき、目の写真を撮るための機械を作っていました。その設計をしつつ、父親の会社も裏でこっそり手伝っているという状態がずっと続いていたんです。
その頃、父親の会社がオーディオの関係にも進出するように なりました。
当時、東京・池袋のサンシャ インで音響各社が集まるオーディオフェアが開催されていま して、父親の会社も出展することになりました。そのイベン トは4日間ほど続くのですが、外で立ちっぱなしということに慣れない父親が2日目で倒れてしまいまして、とにかく代理を立てなければなりませんでした。そこで展示している製品を開発したのが私だったものですから、仕方なく会社を休んで、池袋へ行ったわけです。
ちょうどバブルの全盛期でしたから、オーディオも盛り上 がっていまして、イベントの後、オーディオの問屋さんや販 売店の方と食事をする中で、「ここでちょっと頑張れば、かなり伸びるんじゃないか」という話になりまして。だから、
ぜひオーディオ業界に来なさいと周りから説得されて、本当はロボットがやりたかったのですが、じゃあ父親の会社を継ぎましょう、ということになったんですね。
それから 10 年ちょっと、父親の会社で開発をしながら、その建物の2階が空いていたもので、そこを借りて自分の会 社を立ち上げ、少しずつ大きくしていきました。今は国内向け製品が多く、業務用のモデルも増えてきましたが、当時は海外向けの製品が多かったですね。
私は電源機器から入ったものですから、そちらの方から順番に攻めて行きまして、最初にこのロゴストロン.AC の元 になっているトランス1を買っていただいたのが某有名ミュ ージシャンでした。コンサートツアーで使っていただきまし て、見にきていた彼らの友達の人気デュオが、これはなんだという話になって、彼らもまた買ってくれて…という感じで、 徐々に広がっていって、今の体制になっています。最近も、みなさんおそらくご存知のロックバンドの方に使っていただきました。


大島 : ミュージシャンのお名前は非公開ですか。
真壁氏 : ある機材を使うと音が良くなる、といった場合、彼らからするとそれは企業秘密になるんですね。なので、表には出せませんが…
(こっそり教えていただく)

大島 : えーーっ 紅白歌合戦に出ているようなミュージシャ ンばかりですね!
真壁氏 : コンサートホールの場合は、照明と音響が電気の取り合いなんです。照明の光量を変える時、すごくノイズを出すのですが、それが音響に乗ってしまって、「ジーッ」とい う音がスピーカーから出てくるということが多かったんです ね。最初は、それをなんとかしたいというところから、もっ と低音がガツンと出てこないかとか、そうしたご要望に発展 していきました。

大島 : では、ただ単にノイズを取るだけではなく、音も良くなるようにそのトランス自体が作られているわけですか。
真壁氏 : そうです。「ロゴストロン.AC」に入っているトラ ンスも同じですね。

電気を配電盤でクリアに!

大島 : これを今回、配電盤に使 用することを考えているのです が、「ロゴストロン.AC」で、 どれくらいのノイズが取れるん ですか?
真壁氏 : 周波数帯域にもよりま すが、よく取れる帯域ですと60 デシベルくらいは取り除ける、1000分の1くらいにはなる、といわれています。あまり取 れない帯域でも、10デシベルくらい取れるので、1/3く らいにはなります。

大島 : 以前、京都でロゴフェスというイベントを開催しまして、リハーサルで電子ピアノの生音の演奏中、会場のスピー カーからからすごくノイズが出てしまって、何をやってもだ めだったんです。ちょうどロゴストロン.ACを持って行っていたので、それを差したところ、その瞬間にノイズがピタッと消え、演奏の音もすごく良くなったということがありました。
真壁氏 : そうですね、某大手レコード会社さんでも使っていただいておりまして、物理的にノイズがカットされるのです。

大島 : ロゴストロン.ACは、きれいになった電源にロゴスト ロン周波数をミックスして情報を乗せますから、さらに深い 音の変化が生まれるということですね。配電盤につけると、電化製品の性能から、照明から発せられるエネルギーまで変えるので、私たちは、場を改善する力があると思っていまして、i-Techチームとともに、普及を考えているところです。
七沢智樹 開発部長も、夢の技術の開発となったようで、 いつか電力会社に採用してもらいたいと、先日も熱く語って いました。

ロゴストロン周波数を好きな音源にミックス!

大島 : さきほど、ロゴストロン100をロゴストロン.ACに接続し、ロゴストロン周波数を電気にミックスさせた状態で、 音楽を聴いていただきましたが、音はいかがでしたか?
真壁氏 : まず、ステレオからの音がふわっと左右に散ってい るのが、真ん中に集まってきて、濃くなったようなイメージ はありました。それと合わせて、ひとつひとつの音に「芯」 が出てきますね。BGMのようになんとなく流れているので はなくて、たとえば生で楽器を演奏していると、遠くで聞こえていても「楽器が鳴ってるな」ということは伝わってきま す。そういう感じに、少し近づいたような。

大島 : おっしゃる感じはわかります。このようにロゴストロン周波数をロゴストロン.ACで電気にミックスした場合も、 LOGOSOUND MIXアンプで音源にミックスした場合も、そ れぞれに違いはありますが、音が変化するということなんですね。
しかし、現代科学の視点から見た場合、ロゴストロン周波数をミックスすると音が変わるというのはちょっと不思議なんですよね。開発部長も、今後、一緒に真壁さんと原理を解明していきたいと言っていました。

LOGOSOUNDSYSTEM. アンプへのこだわり

大島 : 今回、「ねふり」「はふりね」「なみのりふね」に使 用されているLOGOSOUNDMIXアンプは、すべて真壁さんの長年のこだわりが詰まったアンプをベースに開発させてい ただきました。そのアンプの特性を教えていただけますか。
真壁氏 : 「はふりね」「なみのりふね」のアンプ、こちらの 元になったモデルは、もとは輸出用に設計したモデルなんで す。うちのお客様は、海外の、特にヨーロッパの方が多いのですが、日本製品に対する信頼と憧れみたいなものをお持ちで、私どものトップモデルとして製造させていただいているものですね。
ここからは、ちょっと、音響マニア向けのような説明になってしまうかもしれませんが、このアンプは、今まで大手のメーカーさんがやらなかったというか、できなかったというか… そういうことを、とにかく全部やってやろう、というようなところが開発のスタートでした。
普通のメーカーさんでは、アンプといえば横幅が 42 セン チ(19 インチ)というのが一般的なんですが、いま携帯電 話やノートパソコンは、どんどん部品が小さくなってきているんです。すると同じ大きさのケースでは、中がスカスカに なってしまう。だったらもう小さくていいんじゃないか、ということでハーフサイズというものを提案した。それがスタ ートなんです。
また、ボリュームのつまみに付いている目盛り、これも無くて困る方はいないだろうと思ったわけです。当時小学生だった私の子どもが、テレビのボリュームを上げ下げするのを見ていましたら、音が大きかったら下げる、小さかったら上
げるだけなんです。まあ、当たり前のことなんですが、ですから目盛りを見て「5」のところに合わせよう、と音量を決める人は少ないのではないかと思ったわけですね。それで目盛りも無くして。
電源スイッチも、使い始めと終わり、そのタイミングでしか触りません。アンプの電源コードは後ろにあるわけですから、電源スイッチが前面にあると、そこへ持ってきてから、さらに各回路に割り振られるということで、余計な経路が発
生してしまいます。内部のノイズという点で見ても、構造的に見ても、この電源スイッチは本体の後ろにある方が、理にかなっていると思いました。
あとは、ヨーロッパの方ではスイッチング電源のノイズが一番の問題点とされていて、すごく規制が厳しくなったんですね。しかしこれも電源回路に割くスペースが削減できたことと、スイッチング電源そのものの性能が良くなってきたこ
とで、ノイズ自体を抑えられたわけです。そういう風に、少しずつ進化させてきたモデルですね。

大島 : ボリュームのイコライジングに特徴があるんでしょう か。電子系のシンセサイザー系の音や、低音がドーンときて 高音がシャリーンという、いわゆる今どきの「ドンシャリ」 系の音とは違う、あたたかみのある音ですね。
真壁氏 : 80年代に「ドンシャリ」というものが流行り出してから、今でもカーオーディオの世界は、わりと低域がドンドンいうものが多いですよね。しかし実際にコンサートを聞きに行ってみると、クラシックでもロックでも、もっと自然 な音が聞こえてきます。
そういう音をお部屋で再現したいという場合に、一つ問題になるのは、スピーカー自体の大きさなんです。やはり小さなスピーカーだと低域が出にくいし、スピーカーに合わせて低域を調整する必要があるんです。
またクラシックを聴く方、ジャズを聴く方、ポップスを聴く方、いろいろいらっしゃると思うのですが、中でもクラッシックを聴かれる場合というのは、中音と低音の間くらいの中低域、そこに力があると、包み込まれるようなコンサート
ホールのイメージ(ホールトーン)を再現することができるんです。そこを調整するためにポイントを選んでいます。それでロックがダメなのかというと、ロックもそれで十分、調整範囲に入ります。
音域の調整は、人間の耳の特性に合わせます。人間の耳は、 1kHz 中音のど真ん中、ここが一番感度が高くて、それより低くても高くても、周波数に対する感度が下がっていくんですね。しかし音量によって、感度の下がるカーブが変わりま して、たとえば大きな音だと、低音も高音もあまり下がりません。ところが小さな音だと、低音と高音が一気に下がって しまって、中音だけの音になってしまうんです。音楽をお家で楽しむとき、現実的に、ロックのコンサート会場のような 大きな音は鳴らせませんから、適正な音量で再生したときの バランスが、会場の音を再現できるようなバランスに合うようにしてあげればいいわけなんです。そのための中音域コントロールなんです。

大島 : ボリュームを下げて聴くときは、ミッドをぐんと絞れ ばいいわけですね。実際、やってみましたけど、とてもよかったです。
真壁氏 : たとえば1khを中心に、2オクターブ上の4kHzか ら、2オクターブ下の250Hzが調整できます、というのが普通のコントロールなんですが、そういうものではなく、必要な部分をクローズアップして、そこだけをコントロールしています。
このシリーズの場合は高音は、9〜 10kHz をコントロー ルしています。比較的高い音が出るといわれているピッコロ やバイオリンでも、せいぜい4〜5kHz まで、8kHz 以上の 音を出す楽器はほぼありません。ということは、そこはコン トロールしても音は変わらない感じる人も多いと思います。 しかし、8kHz 以上の音がないわけではなくて聞き取りづらいだけで、たとえば高音の領域を調整することで、低音の楽器であるベースやバスドラなどの音がくっきりしたり、芯が 出てきたりする、というのは、そこに乗っている「高調波(倍音)」は9〜 10kHz という高いところまで出ているんです。 そこをコントロールできるので、基音の低い周波数も影響されるということなんですね。
バイオリンで1kHz の音を再生したとすると、その1kHz の倍の2kHz、そのまた倍の4kHz という「高調波(倍音)」 が、その基本の1kHz の波の上に重畳する形で乗っていくんです。その「高調波(倍音)」をコントロールしているということなんです。それによって、楽器の骨格やコントラスト がはっきりするんですね。

大島 : なるほど。普通の高音の感覚だと、上げてもイメージする高音域が上がらない、と思われるかもしれませんが、実は聴いていただくと、本当に高い音が上がっています。どちらかというと、全体の音のバランスが良くなるイメージです ね。
真壁氏 : さきほど、ボリュームを下げて聞いてるときに、高音をマックスにしてミッドをカットすると、小さいけど響く音になりました。
話は少し逸れるかもしれませんが、ストラディバリウスっていうバイオリンがありますね。学生さん向けに売られている練習用のバイオリンも、このストラディバリウスも、出てくる基本の音というのは同じなんです。帯域が広いわけでも
なく、ドならドで出ます。
それでは何が違うのかといいますと「倍音」の乗り方が違うんです。これが、ストラディバリウスの場合は、すごく芸術的であったり、心に響くものがあるので、高値が付いているわけなんですね。

大島 : 確かにいい楽器って、鳴らした時の、湧き上がってくるものが違うんですよね。弾いただけで情緒や感性にまでう ったえかけるような、とても繊細な音がして、且つ、くっきりしている。あれは倍音の出方が違うんですね。
倍音っていうのは、たとえば深い森に入ると、人には聞き取れない可聴域外の、豊かな高音が響いていて、それが人の意識に、大きく働きかける倍音の要素であることがわかっているそうですね。
真壁氏 : そうですね。ですから倍音の要素が消えれば、ストラディバリウスもただの練習用のバイオリンになってしまう ということです。それを考えると、高音の調整というのは実はすごく大切なんです。

大島 : まるで、楽器のように調整するんですね。情緒に響かせる「ボリュームコントローラー」がある。そこをうまく使 うことで、自分の深い情緒や、そういう部分が動くという… まさに音楽を聴くためにできたアンプですね。私も「なみのりふね」は、まさに楽器、倍音楽しむもので、アコースティ ックベッドと名前がついているくらいですから、相性がいい のかなと思っていました。
真壁氏 : ぜひ、味わっていただきたいですね。 「なみのりふね」のスピーカー

大島 : 「なみのりふね」のスピーカーの方も、調達をお願いしていますが、真壁さんが選ばれたものにはどういう特性が あるんでしょうか。
真壁氏 : これは、イギリスのセレーションという会社のユニ ットです。ヨーロッパの有名なギターやベースのアンプを 作っている会社がありまして、そこで使われている直径約 30cmのスピーカーが4発入っています。
ロゴストロン周波数の帯域が、下の方に寄っていることも あり、ベースに近いので、「なみのりふね」には特にベース アンプのスピーカーをセレクトしました。

大島 : そのアンプはビートルズの時代からありますよね。ジミヘンなど、愛用者も多いんですよね。
真壁氏 : そうですね。ただ問題点としては、やはりそこそこクオリティの高いものでないと使われない特殊なユニットですので、そのものの生産数が少なく、入手が大変だということがあるんです。

「ねふり」×「はふりね」のスピーカー

大島 : LOGOSOUND System オーディオとしてのスピーカーは3種類発売になっています。「ねふり」は唐松の木のボディでできていて、 大変やわらかい音が出るのが特長ですね。普通のスピーカー は内部に詰め物をして、本体が響かないようにして、音を全部前に出してくるという構造ですが、「ねふり」は中が空洞になっていて、アコースティックギターのように、スピーカー本体が鳴って、いい倍音が入るんですよね。
真壁氏 : オーディオの常識から いうとスピーカー本体が鳴るの はタブーですが、それを敢えて 特長として出しているわけです ね。

大島 : 確かにオーディオの規制 概念を超える「挑戦」といってもいいのかもしれませんね、独特の、奥の方で聞こえてくる感じの音が出ています。やさしい鳴りで、ぬくもりを肌で感じるような、和む音を出しているので、「ねふり」で音を聞くと、なんだか癒されるし、リラックスできます。だから、眠る前に音楽を聞くときや、治療院、エステやリラクゼーションのサロン、カフェなんかに置くは、向いているスピーカーでしょうね。
「はふりね」の方は、音が正確に再生される感じですね。 よりシャープで、意識がはっきりするような。
真壁氏 : 「はふりね」は、1975年創業の、ドイツでは2番目に大きいスピーカーメーカー・クワドラル社のスピーカー で、一番大きなシステムでロジウム400(はふりね2)、そ の下のシステムでロジウム200(はふりね1)をご用意して います。このメーカーでは比較的安価な方なんですが、クオ リティーはとても高いんですね。
エンジニアが来日したとき、私も一緒に食事をして、いろいろお話ししたのですが、ドイツ人の彼らは、真面目過ぎる ところがあるんですね(笑)。10 万円の「ロジウム 200」も、 350 万円の最上位モデルも、彼らは基本的に、同じ感覚で 作っているんです。たとえばユニットの一部が簡略化されているとか、そういう部分はあっても、素材に対するこだわりは上のモデルと同じなんです。1番上のモデルはユニットがチタンでできていますが、さすがに価格の面で無理なので、工夫の末に、ロジウム 200 のユニットには樹脂にチタンコーティングして、チタンなみの強度を出そうということを試みている んです。また、一般的に素材が 重視されない場合の多いツイーターという部品も、こちらのものは3重構造になっていまして、チタンとアルミと、もうひ とつは教えてもらえませんが、それら3つの金属を合わせる ことで、軽くて強度のある金属の塊を使っている、という説 明でした。
普通はどの海外メーカーでも一番安いスピーカーなら、 3万円以内とかその辺りで出ていますが、クワドラルの場合 は 10 万円が限度だというのが彼らの言い分なわけです。しかし実際の音のクオリティも含め、上のモデルと同じ形・考え方で作られたものだということなんですね。

大島 : 実際に聴き比べた感じはいかがですか。
真壁氏 :
私の印象では、クワドラルのスピーカーというのは、「何の特徴もないスピーカー」なんです。この「何の特 徴もないスピーカー」を作るということが実はすごく大変 で、たとえば低音が良くて、中音域が張って、ボーカルが良 くなるスピーカー、というような特徴のものがあるのですが、逆に言うとボーカルが上手く聞こえるスピーカーは、大抵オーケストラがダメなんです。そういう点ではクワドラルのスピーカーは、そうした特徴を全て殺してありまして、とてもナチュラルなんですね。ですから、何を鳴らしても、ちゃんと鳴ってくれる。そういうスピーカーなんです。

大島 : いいですねぇ!
真壁氏 : さらに、置き場所も整えれば、整えただけの成果を出してくれるんですね。たとえば畳の上にただ置いただけ、という状態ならそれなりの音ですが、ちゃんとしたスタンドの上に 置くとか、スピーカーの右側と左側の条件を揃えるとか、そうしたことを整えてあげると、またどんどん良 くなっていくんです。普通のお宅ではなかなか難しいですが、たとえば右のス ピーカーの横には窓があって、左の横にはドアがあるとか、そういう周辺環境で条件が変わりますから、ぴったりくっつけずに少し壁や窓から離してやるとか、ちょっと手前に置くことで、その影響を受けなくなって、さらにとても自然な音になるんですね。

大島 : なるほど、そういうちょっとしたことも音を良くする要素なんですね。確かにスタンドに乗せると音の抜け方が全 然変わりますね。LOGOSTRON.ACを繋いであのスタンドを使うと…本当に溶けちゃうような感じで。
「はふりね」には大きいものと小さいものがありますが、 特に特徴や違い、選ぶポイントのようなものはありますか?
真壁氏 : そうですね、まず音楽を聴いた時は、絶対的に「低域の伸び」が違います。
音楽の 99%は、小さい方のスピーカーで十分で、全く問題ありません。ただ、残りの1%に、小さい方では絶対鳴らせない音源があるんです。
たとえば「トッカータとフーガ」というバッハの楽曲、あの出だしのパイプオルガンは、とても低い音なんです。64 フィート管といいまして、高さが 64 フィート、ちょうどビルの1階から5階くらいあるパイプから出てくる音で、あれは 400 の方でないと無理なんですね。また、チャイコフスキーの「1812 年」という曲も、実際に大砲を撃つ音が入っているのですが、その迫力も 400 でないと再現できません。

大島 : なるほど! 低音はやはり、大きい方が絶対いい音に なるわけですね。SIZIMAも同様に低音域なので、やっぱり響く場所も違えば響き方も全然違っていて、深く響くという のか、体の芯まで届くというのか。SIZIMAの本質を実感して、リアルに効果を体験したいなら、大きい方がおすすめ、ということになるわけですね。「はふりね2」の方は、アンプも2段になっていますね。
真壁氏 : プリアンプとパワー・アンプを分けることで、全体のクォリティやパワーといった個々の特性というより、それぞれのアンプの役割が明確になるんです。なのでどうしても、こうしたセパレート型(「はふりね2」)の方をおすすめしてしまいます。

大島 : そのアンプにもLOGOSTRON.ACで、直接ロゴストロンの周波数が入れられるわけですよね。
真壁氏 : はい、これは技術としては特別なものではなないんです。たとえばミュージシャンのレコーディングでも、ヴォ ーカルの曲を録るときには、まず楽器だけでカラオケを作っておいて、あとからヴォーカリストが声だけ入れて、最後にミックスしますよね。それと同じような感覚のことなんです。あとから信号を適切な割合でコントロールし、ミックスして再生しているということですね。本当に、それだけで音が確かに違うということは、実際に聞いてわかりました。

大島 : 真壁さんのお力なくしては、このシステムの実現はありませんでした。今後とも、「なみのりふね、ねふり、はふりね」による音を使った意識進化の促進に、ぜひお力をお貸しください。ありがとうございました!

報告者 七沢智樹 

報告日 2018/06/03

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